気が狂うほどまともな日常日記

絵の習作の発表の場、本・マンガの感想を綴る場、また日々の出来事を気の向くままに記す場として開設されたブログです。

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きみとぼくの壊れた世界 西尾維新 

[ 2008/01/31 01:41 ]
戯言シリーズはまだ読みかけなんですけども、本屋にいったらコレのハードカヴァー版が発売されていて、さわりだけ読んだらちょっと面白そうだったので購入してみました。

きみとぼくの壊れた世界 (講談社ノベルス)きみとぼくの壊れた世界 (講談社ノベルス)
(2003/11)
西尾 維新

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西尾維新先生はこういう中2病的な主人公しか書けないんでしょうか?と不安になりました。
いや、いーちゃんは中2病の究極系でありソレこそが魅力ですし、以前ジャンプに載った読切「うろ覚えウロボロス」の主人公も独善的ではあったけれど、中2病とは言いがたかったですもんね。
近作の主人公・櫃内様刻(ひつうち・さまとき)もまた中2病でしたけども、他2作の主人公と違い、大分等身大に近い現実味のある中2病患者でした。まぁ、現実的ではあったけれども十分フィクションの世界の住人でしたけどね。理屈っぽすぎだ。


一番気に入ったキャラクターは病院坂黒猫(びょういんざか・くろねこ)通称「くろね子」さん。「やあやあやあ!」から始まる饒舌なセリフが大好きだ。言葉を繰り返す癖とかね、知識に根ざした大げさな引用やら。頭が良いけれど、どこか不安定なところやら。性格は悪いけれども、友情に篤かったり。清濁一体になった、非情にアンバランスなキャラクターなんですよね。
ロリ巨乳という属性もまた同じく。ロリ顔で華奢な癖に以外と胸があるってアンバランスさが、まさしく病院坂らしいじゃないですか。あ、いやでも個人的にロリ巨乳って嫌いなんですけどもね。それに病院坂の濁りの部分。真偽は不明ですけどもそれを知ってしまった後では、好きになることはできないです、私なんかでは。

でも、そういった混沌とした部分をひっくるめて全てが病院坂なんですよね。危うい魅力があるんですよ。好きにはなれないけども、すごく気に入るキャラクターでした。ちょっと保健室の真ん中のベッドに行ってくるわ!!




本編の率直な感想。
「これなんてエロゲ?」

冒頭からエロゲ臭というかエロマンガ臭がプンプンとしていましたが、「えんでぃんぐ」が凄い。読み終わってからフツフツと笑いが湧き出してきて止まらなくなりましたよ。

以下ネタバレ。
すっごく前向きで爽やかに描写されているせいで、異常があるように見えないんですけども、よく考えるとすっげぇんですよね、この終わり方。だって、殺人犯捕まってないんですよ。それはまぁよくある事といえばよくある事ですけどもさぁ…。

簡単に言えばエロゲのハーレムエンド。そうか、最善の選択肢ウンヌンに拘る主人公ってのはエロゲと掛けていたのか。倫理観なんて糞食らえってかんじですよね。

精神的な面では、主人公の中2病からの脱却が。とは言えないのか。少なくともシスコンからの脱却。物事の価値基準の1位から妹を外して、自分(と自分の感情)を優先することができるようになった、ってわけですよね。で、前向きに爽やかに生きた結果がアレかあ。なんとも器用なヤツだ。 まさしく"Crazy world is beautiful world."


戯言シリーズも終盤ではいーちゃんの精神的な成長があるんでしょうけれども。(あるのか?)今作みたいに説教くさいとちょっとイヤだなぁなんて思ったり。いや、良い事言ってますけどね。


しかし、ほんとヒロインはヤンデレだらけだなあ。作品のヤンデレーション激しすぎですよ。対して男のほうは結構マトモな気も。数沢くんは何処にでもいる感じの人ですし、迎槻箱彦(むかえづき・はこひこ)は、「時をかける少女」に出演しててもおかしくないくらいマトモっぽい人。隠匿は罪ですけどもね、友情に篤いって素晴らしいじゃない。

トリックのほうは。
詐術より論理でしたっけ?論理的な思考は私できませんのでよく解りませんが。
主人公が普通の高校生として書かれたお陰で、警察の内部情報がまったく伝わってこず、この手の殺人事件でお約束の「死亡推定時刻」「死因」「死体発見時の状況」なんかがノーヒントという書き方は面白いと思いました。
だけど、そのせいで逆に主人公の目撃情報に多くのヒントを詰め込まざるを得なくなってしまい、トリックに気付き易くなっていたような気もします。またそこまで証言を信用してもいいのかなぁとも思っちゃったり。それに容疑者少なすぎ。
ってそうか、論理的に証明できなければ犯人は特定できないとちゃんとそこまで考えるように断ってるんですよね。


個人的には、櫃内、琴原、迎槻が3人とも共犯だったのかと思っていました。ですが、それだと救いがなくなりますし、主役交替しなくちゃいけませんけどもね。


後書がまた秀逸。つか、まさしく私のこと。耳に痛いです。私も前向きに生きる気力があればなぁ…。

読後感は、クビキリサイクルとはまた違った意味でゾクゾクとさせてくれる。ゾクゾクというか不安定な気持ちにさせてくれる、そんな感じですね。
狂っているのに調和が取れている。このバランス感覚が良いですよね。



で、剣道場で何で病院坂は尻餅ついたの?萌え? 「きゃん」

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プロフィール

ガラ

Author:ガラ
職業:働くNEET。


・眼鏡をしたままお風呂に入る派。
・新品のケータイに張ってあるシールは剥がされる派。
・曲調より歌詞で曲を好きになる派。

特徴
・優柔不断・怠惰・臆病・自己愛強し

称号
・1人カラオケニスト

蔵書
その1その2その3その4

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現在週刊少年ジャンプで連載中。作者曰く「推理物の皮を被った単純娯楽漫画」ですが、それだけでは終わらないエネルギーを感じさせます。

   

「蟲」呼ばれる存在を作者独特の世界観の中で描いた作品。つまり題材にしているモノも創作。世界観も創作。嘘の中で嘘をついているホラ話なのですが、ところがどうしてその嘘があまりに面白くてついつい騙されてみたくなる。そんな作品です。

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