気が狂うほどまともな日常日記

絵の習作の発表の場、本・マンガの感想を綴る場、また日々の出来事を気の向くままに記す場として開設されたブログです。

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吾輩は猫である 夏目漱石 

[ 2008/04/30 03:37 ]
サベッジチーが理解できなかった。学がなくて申し訳ない。(調べて理解しましたけど)
近所で苦沙弥先生をからかってた人たちも理解してはいなかったでしょ?たぶん。

ところで。
夜見る「夢」も将来のことをいう「夢」も、英語でもdreamって言うのはなかなか面白い偶然ですよね。

吾輩は猫である (1961年) (新潮文庫)吾輩は猫である (1961年) (新潮文庫)
(1961)
夏目 漱石

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あまり読んだことありませんけども、夏目漱石って文章のリズムが良いよね。
とか言いつつも読むのに時間がかかりました。速読になりたい。
読破したのはこれが初めて。学生の頃は途中で投げました。

猫が嫌過ぎる。友人の評だとハマーに似ているらしい。個人的にはハマーよりもトレパンに似ている気がする。
言い訳がましいくせに、インテリで博識で。トレパンがインテリで博識ってわけでもないんですけど。

大げさな例えを引き合いに出したり、時に猫目線から人間社会の核心を抉るような冷徹な分析をする。作者自身に知識教養、ユーモアセンスと批判的な視線がないとそんなこと書けないんですよね。はなはだ感心します。で、それを作中では猫が代弁している。嫌過ぎる猫だ。

苦沙弥先生が私に似すぎていて嫌。私は別にあばた顔ではないんですけども。性格が。
天然で人の気持ちを逆撫でる無為式の使い手。天邪鬼の気分屋。冷淡は人間本来の本質だよ!その性質を隠そうとしない私は正直者なんだ!と自己弁護。
そりゃ人望ないわなぁ、苦沙弥先生。しかしこんな人が中学の教師っていうんだから世も末ですね、明治時代ですけども。

そんな苦沙弥先生を慕って(?)家に集まる友人たちは皆どこかが壊れてる。独仙君は病院に行け。東風君は現在でも通じるウザキャラ。迷亭君は天才肌の酔狂人。
でも一日千秋を地で行く男、寒月君だけは異才だと思うんです。

寒月君だけじゃなく、迷亭君もですが、先生の家以外にも広い交友関係を持っていそうなのに。それなのに敢えて先生の家に行く。彼らもまた、猫と一緒でああいう壊れた人間達を観察し、触れ合うことで遊んでいるんじゃないのかぁと思う。類は友を呼ぶとも言いますけど。
迷亭君はそれを天然で、寒月君は計算づくでやってる気がします。
そんな事を敢えて行う寒月君はそういう意味じゃ性格一番悪いかもな!ガラス球を削って博士号とかも嘘っぽいし。

終盤の展開はガリヴァー旅行記を連想させる。あれも批判的な風刺が効いたお話でしたね。
先生らが語る未来記はハッっとさせられるものばかり。つか、これ現在をピタリと言い当てていませんか!?

人間に個性の自由を許せば許す程、お互いの間が窮屈になる
離婚率の増加。勝ち組負け組の概念とか。東風君は愛と芸術で解決できると言ってましたけど、人間にそんなに期待はできませんよね。私みたいな冷淡な人間もいますもの。
これらは社会福祉の領分だ。でも今はそれさえも上手く好転していないような。
だからといって昔は良かったとかいう懐古主義も嫌い。一度上がった生活水準を下げようなんてのは自発的には無理な話。強制されたって嫌なこった。個性が、個人がなければ差別も競争もありませんけどね。

個性の発展は個性の自由という意味だろう。
芸術が繁昌するのは芸術家と享受者の間に個性の一致があるからだろう。
君の詩を読んで面白いというものが一人も居なくっちゃ、君より他に読み手は居なくなるだろう。

芸術の否定。
マンガを芸術と同列に語るのはどうかとも思いますが(あれは商業ですし)、市場が拡大した結果、万人に受けるマンガがなくなってしまった現状に似ているなぁなんて思います。

世界の今後の趨勢は自殺者が増加して、その自殺者が皆独創的な方法を以ってこの世を去るに違いない
自殺率の増加。各々が独創的な方法を取っているわけではありませんが、如何に苦しまずに死ぬかってことについては皆頭を使っていますよね。真偽の程は解りませんけど、練炭自殺に硫化水素自殺。

なんて鋭い観察眼なんだ。
これが100年前の小説か!古さを感じさせませんね。いいものは決して滅びない。

というか、人間が100年前から相変わらずってだけのことなんだと思いますがね。
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プロフィール

ガラ

Author:ガラ
職業:働くNEET。


・眼鏡をしたままお風呂に入る派。
・新品のケータイに張ってあるシールは剥がされる派。
・曲調より歌詞で曲を好きになる派。

特徴
・優柔不断・怠惰・臆病・自己愛強し

称号
・1人カラオケニスト

蔵書
その1その2その3その4

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現在週刊少年ジャンプで連載中。作者曰く「推理物の皮を被った単純娯楽漫画」ですが、それだけでは終わらないエネルギーを感じさせます。

   

「蟲」呼ばれる存在を作者独特の世界観の中で描いた作品。つまり題材にしているモノも創作。世界観も創作。嘘の中で嘘をついているホラ話なのですが、ところがどうしてその嘘があまりに面白くてついつい騙されてみたくなる。そんな作品です。

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