気が狂うほどまともな日常日記

絵の習作の発表の場、本・マンガの感想を綴る場、また日々の出来事を気の向くままに記す場として開設されたブログです。

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グレート・ギャツビー スコット・フィッツジェラルド 村上春樹訳 

[ 2008/05/30 06:08 ]
「みんな、私の行く手からうまくさっとどいてくれるわけ」
「要するに、誰かとぶつからなきゃ、事故なんて起きないわけでしょ」
グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)
(2006/11)
スコット フィッツジェラルド、村上春樹 他

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ニューヨークって大西洋に面しているんだと思ってました。いや、面しているんですけども。NYより東には海しかないと思ってました。

登場人物が皆エゴイスト。
エゴとエゴの押し付け合いの最期に残ったものがあの結末ってのは当然であるけれど、寂しいものですね。
最初は喜劇かと思ったんです。それぞれが思いっきりしたいことをする。コメディなノリじゃありませんか?でも喜劇も際限なく続けば行き着くところは悲劇なんですね。華やかな物語の最期に残るのは哀愁だけ。せつねぇ。

ニックも結構なエゴイストだと思うんですけどね。渦中にいながら傍観者を決め込んでいた。自分本位のエゴイスト。人に迷惑をかけようとはしなかったけど。「世間のすべての人が、お前のように恵まれた条件を与えられたわけではないんだよ」と親の教育の賜物だ。
皆エゴイストだったけれども、夢に生きた男ギャッツビーは。理想の自分を実現したギャッツビーはロマンチストと言ってもいいのかな。
しかしギャッツビーはどうやって成金になったんです?ヤミ酒・麻薬の密売?


映画も観ました。皆汗だく。男性化粧品の名前の由来になる理由が解った気がします。
しかし、映画って本当にダイジェスト版って感じですよね。映像は面白いんですけども、やっぱ心情描写とかは書籍のほうが深いわけでして。
トム・ブキャナンが想像通りの顔をしていて噴きました。
デイジーは、ローゼンメイデンのカナリアのイメージだったからなぁ…。
マートルはもうちょっと太ましくても良かった。
ニックは予想外だったけれど、案外シックリきますね。
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人間失格 太宰治 

[ 2008/05/24 00:32 ]
確か高校の頃に読んだはず。文学少女に影響されて読み直し(笑)
結構内容忘れてたなぁ!
Sなんて出てこないじゃないか。たぶん「こころ」のKと混ざってた。
人間失格 (新潮文庫 (た-2-5))人間失格 (新潮文庫 (た-2-5))
(1952/10)
太宰 治

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これを読んで心に思うことが何もないようなヤツは死んでしまえ!不快に思って目を逸らしてしまうのも勿体無い。かと言って、これをバイブルのように扱うのもいい歳した大人がするのはどうかと思う。学生ならまだしもね。

葉蔵が感じていた疎外感は、結局は人間誰しもが感じること。それを極端な形で表現しているだけ、だと思う。葉蔵に自分を重ね合わせて、葉蔵のように生きるしかないと思い込んじゃいけないさね。あんな風に生きられるわけがないんだから。
戯言シリーズのいーちゃんとは別方向だけども中2病のハイエンドだな。でも戯言シリーズだと人間失格は別に居るという。鏡に映ったいーちゃんみたいなもんなんですけども。しかし、あれのどのへんがいーちゃんの鏡像なのかって結構理解に苦しみますよね。と、戯言シリーズの感想になってる。


私もね、劣等感の塊のような人間ですから初読の時には感銘を受けましたよ。
他人の心情が理解できずに、道化を演じ続ける。葉蔵ほどじゃないですけど、私もそんな風にやってきたなぁって。ワザとスキを作ってね、ワザと失敗なんかしたりして真正面からの人間づきあいを避けるんですよ。

ってそれは今も実践してるなぁ。うふふふ。

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吾輩は猫である 夏目漱石 

[ 2008/04/30 03:37 ]
サベッジチーが理解できなかった。学がなくて申し訳ない。(調べて理解しましたけど)
近所で苦沙弥先生をからかってた人たちも理解してはいなかったでしょ?たぶん。

ところで。
夜見る「夢」も将来のことをいう「夢」も、英語でもdreamって言うのはなかなか面白い偶然ですよね。

吾輩は猫である (1961年) (新潮文庫)吾輩は猫である (1961年) (新潮文庫)
(1961)
夏目 漱石

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あまり読んだことありませんけども、夏目漱石って文章のリズムが良いよね。
とか言いつつも読むのに時間がかかりました。速読になりたい。
読破したのはこれが初めて。学生の頃は途中で投げました。

猫が嫌過ぎる。友人の評だとハマーに似ているらしい。個人的にはハマーよりもトレパンに似ている気がする。
言い訳がましいくせに、インテリで博識で。トレパンがインテリで博識ってわけでもないんですけど。

大げさな例えを引き合いに出したり、時に猫目線から人間社会の核心を抉るような冷徹な分析をする。作者自身に知識教養、ユーモアセンスと批判的な視線がないとそんなこと書けないんですよね。はなはだ感心します。で、それを作中では猫が代弁している。嫌過ぎる猫だ。

苦沙弥先生が私に似すぎていて嫌。私は別にあばた顔ではないんですけども。性格が。
天然で人の気持ちを逆撫でる無為式の使い手。天邪鬼の気分屋。冷淡は人間本来の本質だよ!その性質を隠そうとしない私は正直者なんだ!と自己弁護。
そりゃ人望ないわなぁ、苦沙弥先生。しかしこんな人が中学の教師っていうんだから世も末ですね、明治時代ですけども。

そんな苦沙弥先生を慕って(?)家に集まる友人たちは皆どこかが壊れてる。独仙君は病院に行け。東風君は現在でも通じるウザキャラ。迷亭君は天才肌の酔狂人。
でも一日千秋を地で行く男、寒月君だけは異才だと思うんです。

寒月君だけじゃなく、迷亭君もですが、先生の家以外にも広い交友関係を持っていそうなのに。それなのに敢えて先生の家に行く。彼らもまた、猫と一緒でああいう壊れた人間達を観察し、触れ合うことで遊んでいるんじゃないのかぁと思う。類は友を呼ぶとも言いますけど。
迷亭君はそれを天然で、寒月君は計算づくでやってる気がします。
そんな事を敢えて行う寒月君はそういう意味じゃ性格一番悪いかもな!ガラス球を削って博士号とかも嘘っぽいし。

終盤の展開はガリヴァー旅行記を連想させる。あれも批判的な風刺が効いたお話でしたね。
先生らが語る未来記はハッっとさせられるものばかり。つか、これ現在をピタリと言い当てていませんか!?

人間に個性の自由を許せば許す程、お互いの間が窮屈になる
離婚率の増加。勝ち組負け組の概念とか。東風君は愛と芸術で解決できると言ってましたけど、人間にそんなに期待はできませんよね。私みたいな冷淡な人間もいますもの。
これらは社会福祉の領分だ。でも今はそれさえも上手く好転していないような。
だからといって昔は良かったとかいう懐古主義も嫌い。一度上がった生活水準を下げようなんてのは自発的には無理な話。強制されたって嫌なこった。個性が、個人がなければ差別も競争もありませんけどね。

個性の発展は個性の自由という意味だろう。
芸術が繁昌するのは芸術家と享受者の間に個性の一致があるからだろう。
君の詩を読んで面白いというものが一人も居なくっちゃ、君より他に読み手は居なくなるだろう。

芸術の否定。
マンガを芸術と同列に語るのはどうかとも思いますが(あれは商業ですし)、市場が拡大した結果、万人に受けるマンガがなくなってしまった現状に似ているなぁなんて思います。

世界の今後の趨勢は自殺者が増加して、その自殺者が皆独創的な方法を以ってこの世を去るに違いない
自殺率の増加。各々が独創的な方法を取っているわけではありませんが、如何に苦しまずに死ぬかってことについては皆頭を使っていますよね。真偽の程は解りませんけど、練炭自殺に硫化水素自殺。

なんて鋭い観察眼なんだ。
これが100年前の小説か!古さを感じさせませんね。いいものは決して滅びない。

というか、人間が100年前から相変わらずってだけのことなんだと思いますがね。

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プロフィール

ガラ

Author:ガラ
職業:働くNEET。


・眼鏡をしたままお風呂に入る派。
・新品のケータイに張ってあるシールは剥がされる派。
・曲調より歌詞で曲を好きになる派。

特徴
・優柔不断・怠惰・臆病・自己愛強し

称号
・1人カラオケニスト

蔵書
その1その2その3その4

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今読むとテーマにやや古臭さを感じますが、この作品で提起された問題は現在でも答えなど出てはいないのです。深く考えさせられる作品であると同時に、奇抜なデザインや発想、キャラクター付けなどマンガとして純粋に面白い部分が上手に同居した傑作です。是非御一読してみてください。

   

現在週刊少年ジャンプで連載中。作者曰く「推理物の皮を被った単純娯楽漫画」ですが、それだけでは終わらないエネルギーを感じさせます。

   

「蟲」呼ばれる存在を作者独特の世界観の中で描いた作品。つまり題材にしているモノも創作。世界観も創作。嘘の中で嘘をついているホラ話なのですが、ところがどうしてその嘘があまりに面白くてついつい騙されてみたくなる。そんな作品です。

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